産後ヨガって普通のヨガクラスと何が違うの?
2024/09/01
体調不良の改善や運動不足の解消、そしてメンタルケアなどを目的に多くの人が実践している「ヨガ」。特に女性はダイエットや体質改善などの美容目的でヨガを趣味としている人も多いですね。
また、妊娠期にやる「マタニティヨガ」が初めてのヨガ!という人も少なくないです。
そんな中「産後ヨガ」や「ママヨガ」といわれるクラスは、どのような内容なんでしょうか?
今までやったことのあるヨガクラスと何が違うのか?
今回は35yogaの基盤となっている「産後ヨガ」クラスについてご紹介します。
目次
産後ヨガって?他と何が違うの?他と何が違うの?
産後ヨガとは、出産を終えたママを対象にしたヨガのクラスです。
多くの場合、産後2か月から3年ほど(お子さんが幼稚園に入るくらいまで)のママが参加されています。
そして赤ちゃんも一緒にレッスンに参加できることがほとんどですが、託児のあるクラスもあります。
「産後」ですから本来は出産経験をされている方は全員対象といえますし、実際に小学生や中学生のママさんも参加されています。
ご自身の産後に何もケアしないでそのままでいるのであればママであれば誰でもOKなのですが
特に小さいお子さんを子育て中のママによくある体の痛みや骨盤のゆがみに特化したプログラムになっています。
産後に特化した内容とは?
出産を終えた体というのはとても独特なものです。
妊娠期からお産にかけて大きく開いた骨盤は、思っている以上に身体にダメージをもたらします。
例えばじん帯を緩ませるホルモンの関係で膝や腰、また恥骨などが痛んだりすることも多く通常のアーサナをすると痛みを伴ったり怪我をすることもあります。
・産後にヨガをしていたら腰痛が悪化した
・手首が痛くてポーズがとれない
・後屈やうつ伏せのポーズが苦手
・出産してから股関節の調子がおかしい(痛みや開きが悪いなど)
こういった現状は産後によくみられることです。
だからといって「ヨガを避けましょう」ということではもちろんなく、産後ヨガでは軽減ポーズや同じ効果が得られる別の代替ポーズなどを行うことで身体への負担を減らしています。
また産後に多くみられる尿漏れやぽっこりお腹の原因についても産後ならではの原因があり、そこにフォーカスしていくことで早く改善することができます。
反対に言えば一般的なトレーニング方法を行うことで治癒を遅らせたり悪化させてしまうということもあるのです。
出産後、出来るだけ早く体を回復させたい!と焦る気持ちもありますが、今の身体の状況に合わせたヨガを行うこと、それが一見とてもゆるく感じるもので会ったとしても最終的には一番早いケア方法になるわけです。
産後の”ココロ”にも寄り添うクラス
産後ママのメンタル面においても「産後ヨガ」である意味は大きいです。
最近は「産後うつ」や「虐待」など出産後のママさんが抱える悩みについてはニュースでも問題に取り上げられます。
「赤ちゃんが生まれたら幸せだと思ったのに・・・」
「育児に慣れない・・・母親失格なのかもしれない・・・」
「赤ちゃんが寝てくれない・・・寝不足で辛い・・・」
「話し相手が居なくて悩みを相談できない・・・」
など、ママだからこその悩みというのは沢山あるものです。
これは産後大きく変化する女性ホルモンの影響もありますが、辛さやしんどさを共有したい、誰かにわかってもらいたい、自分も癒されたいという思いや孤独感から精神的に追い込まれてしまうことも本当に多いものです。
産後ヨガではそういったママの気持ちを理解した上でヨガを行っています。
誤解されることもあるのですが、産後ヨガのクラスというのは決して「お洒落で、綺麗で、キラキラしたママがいく習い事」というわけではありません(笑)
どちらかというと、ママが心身共に楽になれる「オアシス」や「駆け込み寺」的な存在でありたいと思っています。
いつも頑張っているのだから、ヨガに来てまでも頑張る必要はありません。
身体の辛さも心の辛さも、全部レッスンに置いていく。周りに流されずに自分のペースで進めていく。
そんなクラスが産後ヨガクラスだと考えています。
クラスの雰囲気も一味違います
また「お子様連れOK」という点も一般のクラスとは異なる大きな特徴です。
小さなお子さんがいてお一人だけでヨガに行けないママさんでも
一緒に来てヨガを楽しんでいただきたいという思いから35yogaでは基本的に同伴OKという形をとっています。
ですから、ママがヨガをしている間は近くにお子さんがいて遊んでいたり、必要であれば途中で授乳やオムツ替えをするなど、自由に赤ちゃんのフォローができます。(赤ちゃんが求めるタイミングであればいつでも!そして周りに気を遣うことなくできます!)
一般のヨガのクラスは大人だけが参加し、静寂の中行われるのが普通ですが、産後ヨガはとにかく「賑やか」!赤ちゃんが泣けてしまって・・・という理由もありますが、ママ達にも「赤ちゃんに話しかけてあげてくださいね」とアナウンスしていますので、ポーズをとりながら赤ちゃんの名前を読んだり、ママ同士が楽しくてついつい話し込んでしまうことも(笑)
赤ちゃん達によるおしゃべりやとても可愛らしい仕草や赤ちゃん同士のふれあいなど思わず顔がほころんでしまうような場面も多いんです。要は赤ちゃんとの生活、子育ての日常風景そのままの中でヨガをしているということです。
産後の「今」。ママである自分を楽しむヨガ
赤ちゃんが生まれて育児が始まると、以前と比べて「できない事・いけない場所」など制約が増えてしまうことがあります。今まで経験しなかった辛いことや大変なことも起こりますし、自分のことを後回しにしてしまうことも多いと思います。
ヨガも自分一人でやっていた時とは全く違うヨガになるでしょう。
ヨガマットの横には赤ちゃんもいて、おもちゃも転がっています。ポーズをとれば赤ちゃんに呼ばれ、抱っこしながらやりますし、泣いている赤ちゃんをあやしながらのシャバアサナもこのクラスでは日常茶飯事です。
そんな状態を優しい気持ちで受け入れ、時には励ましたり助け合ったり、笑いあったりすることができるのも産後ヨガクラスならではの光景です。
ママになって初めて経験する感覚や気持ち、不安なことも含めて共有しながらヨガを楽しんでもらえたらと思っています。